ゆうたろう

宮田駿役のゆうたろうです。
オーディションで主演が決まると思っていなかったのでプレッシャーはあったのですが、台本を読んで、監督始めスタッフの方々から『ゆうたろうしか居なかった』という言葉を頂いて死ぬ気で演じようと心から思いました。
自分だけの正解を探しながら未来へ踠いている若者のお話なのですが自分が思い込んでいた愛の形は本当に愛だったのか、今まで正義だと思い込んで口走っていた言葉は本当に正義だったのか。自身の気持ちも馳せながら是非劇場でご覧ください。僕らはみーんな生きている。

鶴嶋乃愛

『僕らはみーんな生きている』にて小坂由香役を務めさせて頂きました鶴嶋乃愛です。
生きているからこそ幸せや苦しみに直面する、由香として生きていた撮影期間はより自身の正義や愛とは何かを自問していた気がします。
これからこの作品に出会う誰かが少し立ち止まって自分自身と深く会話するそんなきっかけになれます様に。

桑原麻紀

ゆり子は私にとって、とても難しい役柄であり本当に演じきれるのか怖くもありましたが彼女と向合い演じるうちに彼女の情熱や強さは誰もが一生懸命生きているということを本当の意味で体現させてくれた作品です。ぜひ劇場でご覧いただきたければと思います。

監督：金子智明

僕らは何のために生きているのでしょうか。人はそれぞれに物語があり、彼らなりの正当化したい「理由」がある。
誰が「善」か「悪」かと区別することは容易ですが、たとえそれが歪んでいたとしても、誰しもそこには「信念」がある。
 悪に染まった人を否定できるほど、「それ以外の人たち」は正しいのでしょうか。もしかすると、僕たちにとって害のある人、都合の悪い人を、「悪」と決めつけているだけなのでしょうか。「共感」を得た人と寄り添うことは素晴らしいですが、それが「歪み」の始まりかもしれません。
 
この映画の舞台は『東京』ですが、本作はポジティブな、華やかな、壮大な楽しい街・東京のそれではなく、地味で、虚しく、寂しい物語を描いています。
出演してくれた俳優の皆さんの表現力は素晴らしく、難易度の高い役に向きあう姿に感動しました。
 
この物語は明るい話ではないかもしれないですし、見る人によって捉え方が変わる作品なのだと思います。でも、誰かにとっては違った角度から物事をとらえるきっかけになったり、前向きな物語になってくれたら僕はそれで幸せです。